2004年10月23日新潟県中越地方を震源とする地震
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震源域強震動の比較
今回の地震では,K-NET小千谷(NIG019)で最大加速度1500ガル,最大速度
130cm/sの地震動が観測され,K-NET十日町(NIG021)でも最大加速度1700ガル
の地震動が観測されました.これらの記録を1995年兵庫県南部地震時の神戸海
洋気象台,JR鷹取の記録と比較します.
今回の地震の記録の最大加速度値が大きい方の水平成分を兵庫県南部地震時の
断層直交成分と比較します.加速度値は小千谷,十日町の記録の方が大きいこ
とがわかります.
速度波形の比較は以下のようで,十日町の速度は小さいことがわかります.し
かし,小千谷の記録は神戸の記録と遜色はありません.
応答スペクトル(5%減衰.加速度応答スペクトルと擬似速度応答スペクトル)
を示します.横軸は対数周期です.加速度応答スペクトルでは十日町の記録が短周
期で突出していることがわかります.擬似速度応答では小千谷で0.6-0.7秒
の周期で応答値500cm/sを超える値が観測されています.
(岩田知孝)
防災科学技術研究所K-NET記録を使わせていただきました.関係諸氏に感謝致
します.
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