京都大学宇治構内三次元アレイ地震観測システム
京都大学防災研究所地震防災研究部門は京都大学宇治構内に鉛直アレイを含む三次元小スパンアレイ地震観測システムを設置しています。 地表アレイ7地点、鉛直アレイ4深度(10m、30m、100m、500m)及び研究所本館S棟1階及び5階の計13地点に加速度型強震計を設置し、連続観測しています。 京都大学宇治構内は京都盆地の東南部に位置し、堆積層の厚さは約380mであり、500m深度の地震計はS波速度が3km/sに近い、京都盆地の基盤岩である丹波層群の中に設置されています。 地表近くになるにつれて、揺れが増幅していることがよくわかります。
各地点での計測震度相当値及び最大加速度の値も表示しています。地図中の○印をクリックしてください。 (注意:工事や落雷などのノイズによる誤作動もあります)
宇治構内三次元アレイ地震観測システムで取得された観測波形記録の利用にご興味のある方は、当研究室の教員にお問い合わせください。
過去の主な地震の観測波形
最新の地震
1つ前の観測記録
2つ前の観測記録
参考文献
- 小泉尚嗣・佃栄吉・高橋誠・横田裕・岩田知孝・入倉孝次郎・上砂正一・高木清・長谷川昌志 (2002), 黄檗断層の地下構造調査, 地震第2輯, 55, 153-166. [Link]
- 白川智香子・岩田知孝 (2007), 京大宇治構内に設置されたボアホール地震アレイ記録を用いた京都盆地南東部の地盤震動特性, 京都大学防災研究所年報, 50, 251-258. [Link]
- 吉田邦一・浅野公之・岩田知孝 (2013), 京都大学防災研究所の地震計3次元アレー記録による京都盆地南東部の地震波動場, 物理探査学会第128回学術講演会講演論文集, 187-190.