このホームページの最新更新日/2006年6月13日
2006年度「応用地震学A」
開講:4月12日(水)13時30分より
場所:防災研究所本館5階(D570)
担当:岩田知孝(防災研究所・地震災害)
連絡先は ここ を御覧下さい。
単位:(修士学生)応用地震学A(2単位)(出席とレポートによる)

内容:強震動地震学
この数年、日本国内に限ってみてもいろいろなところで被害地震が発生しています。地震被害は地中の岩盤がずれることによって地震波が発生し、地殻中を伝わって地表が揺れることで建物が被害を受けたり、地盤が被害を受けて生じます。震源からどのような波が出来て、伝わる間にどのように変形していくかを知ることによって揺れを正しく理解することができます。ここではその地震波の発生・伝播メカニズムについて説明をし、地震記録から震源の破壊過程の推定、伝播特性の評価を行うために必要な事柄と、それらの内容を知るために必要な基礎的な数学・物理学(復習として)などについての講義を行います。今回は主として震源過程の理解に必要な運動学的震源モデル及び動力学的震源モデルに関する講義を予定しています。

日程
内容
メモ
第1回 4月12日 強震動地震学の導入
ノート

第2回 4月19日 ・表現定理2
・近地項、遠地項
グリーン関数の模式図の改訂と説明
第3回 5月10日 ・Haskell model
・遠方場波形の特徴
第4回 5月24日 ・有限断層の破壊による遠地波形
第5回 6月7日 ・有限断層の破壊による遠地波形2(震源スペクトルの特徴) 宿題 y=abs(sin(x)/x)のグラフを線型グラフ及び両対数グラフに描く
第6回 6月14日 ・有限断層の破壊による遠地波形3(震源スペクトルの特徴のつづき)
・断層近傍の地震動1
第7回 6月28日 ・断層近傍の地震動2
第8回 7月5日 ・動力学的モデル(1)
第9回 7月12日 ・動力学的モデル(2)
第10回 7月26日 ・震源の相似則、経験的グリーン関数法 レポート課題を出しました


2005年度の講義内容は こちら
この講義の参考書を以下にあげます。当研究室にありますので、御覧になりたい方は岩田まで御一報ください。


地盤震動 現象と理論
地盤震動小委員会
日本建築学会
4-8189-0558-5
5000+税


地震動 その合成と波形処理
理論地震動研究会・編著
鹿島出版会
4-306-03268-X
8700+税

An Introduction to seismology, earthquakes, and earth structure
S. Stein and M. Wysession
Blackwell publishing
0-86542-078-5

地震学 第3版
宇津徳治
共立出版
4-320-04637-4
5000+税

Quantitative Seismology (1980)
K. Aki and P. G. Richards
W.H.Freeman and Company

Quantitative Seismology Second Edition (2002)
K. Aki and P. G. Richards

地震学 定量的アプローチ
上西幸司・他 訳
古今書院
16000+税

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