Reporter: | 岩田知孝 |
Title: | Moschetti, M.P., and Hartzell, S.H. (2020), Spectral Inversion for Seismic Site Response in Central Oklahoma: Low‐Frequency Resonances from the Great Unconformity, Bulletin of the Seismological Society of America, https://doi.org/10.1785/0120200220 |
Summary: | オクラホマ州では,シェールオイル,シェールガス採掘による誘発地震により地震活動が活発となり,実記録に基づくサイト増幅特性を推定できる機会ができた。スペクトルインバージョンにより,強震観測点のサイト増幅特性を求めると,周波数0.2-0.3Hzに大きい増幅率を持つ観測点が多く得られた。これは,先カンブリア紀の基盤に堆積岩が載っているGreat Unconformity(大不整合)による深い地盤構造の影響と考えられる。サイト増幅特性の1Hz以下の主たる特徴は,深部地盤の大きいコントラストによって生じていることが,基本モード+1次高次モードで説明できている。長大構造物の地震被害にはこういった深い地盤構造の影響を考え,将来のGMM(Ground Motion Modeling)に取り入れられるべき.採掘のための各種探査結果があるならば,3次元地下構造モデルを構築し,各観 測点のサイト増幅特性の違いなどを更に定量的に評価することがよいように感じた。 |