Reporter: | 岩田知孝 |
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CMT (Centroid Moment Tensor) solutionをReal timeに求めることが多くの機関によってなされて
いるが、1)表面波が到達するまでの時間待たなければならない、2)超巨大地震の場合には記録
がクリップしていて、使えない、といった問題がある。SとPの間に現れる周期100-1000秒のW-phase
を用いたCMTの見積もりが、超巨大地震の場合には有効である。W-Phaseは近地項やPとSの変換波の
長周期成分、もしくは自由振動の高次モードとして理解されている。WCMT解を求める時のグリーン
関数はSpheridal modeの高次モード解を利用している。
本研究ではこれを2011年東北地方太平洋沖地震に適用し、Globalネットワーク記録を用いた場合に20分程度で適切な地震規模やCMTメカニズムを決めることができたことを指摘し、日本国内の広帯域観測ネットワークにこの方法を適用すると、10分程度で適切な解が出せたことを述べている。 |