Reporter: | 縣 寿之 [Hisashi AGATA] |
Title: |
Y. Tamura, T. Sato, M. Ooe and M. Ishiguro (1991) A procedure for tidal analysis with a Bayesian information criterion, Geophys. J. Int., 104, 507-516. |
Summary: | 生データから情報を選り分ける時には、もちろんフィルターを使わない方がいいのだが、多くの要素がごっちゃになって元のデータに戻せなくなったり適切なモデルを推定することができなくなったりするという問題がある。本論文では、ドリフトが滑らかであるという仮定の下、入力データを各成分へと分析するプログラムとしてBAYTAP−Gを紹介しており、それには少し問題点は残っているものの、モデルの推定時に赤池ベイズ型情報基準を用いれば最確値を得ることができるとしている。そのため本論文では、データにはフィルターをかけず、赤池ベイズ型情報基準を使って解析を行うことを推奨している。 |
Reporter: | 岩田 知孝 [Tomotaka IWATA] |
Title: |
M. B. Sorensen, K. Atakan, and N. Pulido (2007) Simulated Strong Ground Motions for the Great M 9.3 Sumatra-Andaman Earthquake of 26 December 2004, Bull. Seism. Soc. Am., 97(1A), S139-S151. |
Summary: | 2004年スマトラ地震の強震動評価を行った.M9クラスの超巨大地震の地震動評価と しては重要であるが,対象領域に計器観測がすくなく、検証が十分ではない。手法は Nelson他(2004)などのハイブリッド法(長周期:1次元構造モデルによるDW法, 短周期:統計的グリーン関数法)で行った.震源モデルはYagi(2004)を参考にして作 成された.応力降下量の分布は試行的に与えている.計算された基盤での最大速度は 200cm/s,最大加速度は1200cm/s/s これはアスペリティ近傍で起きている.このよ うな地域では津波が襲う前に震動でかなり壊れていたと考えられる.またPPIの波形 とスペクトル比較で,概ね評価値はよいと考える.遠いので距離減衰の特性を調べる 必要がある.BandaAcehでの基盤地震動評価と,観測揺れの比較からは,このサイト での増幅率は1.5−2倍であれば整合するがこの検証(サイト増幅率)はされていな い. |