2007年6月14日の雑誌会
Report of Zassikai on June 14, 2007

日 時:2007年6月14日(木)10:30 - 12:30
[DATE: June 14, 2007 (Thu.) 10:30 - 12:30]

場 所:防災研究所D1219室(巨大災害研究センター会議室(本館新棟2階))
[PLACE: Room #D1219, DPRI]

雑誌紹介

Reporter: 澤崎 絵理子 [Eriko SAWASAKI]
Title: Walter Salazar, Victor Sardina, and Jon de Cortina (2007)
A Hybrid Inversion Technique for the Evaluation of Source, Path, and Site Effects Employing S-Wave Spectra for Subduction and Upper-Crustal Earthquakes in El Salvador, Bull. Seism. Soc. Am., 97(1B), 208-221.
Summary: エルサルバドルにある強震計の記録を用いて得られた記録から、サブダクション地震 (スラブ内地震)と上部地殻内地震のインヴァージョンを行った。上部地殻地震のイン ヴァージョンはデータセット数が少なかったため、正しい特性の評価が行われなかっ た観測点が存在する。このデータセット数による不安定な解を克服するため、サイト エフェクトは地震の発生源に関係ないと仮定し、二つの異なる種類の地震のデータ セットを統合した、ハイブリッドインヴァージョン法(HIA法)を提案する。その結果 得られたサイトエフェクトはHs/Hr比、H/V比と比較され、おおよその結果の一致を見 た。さらに、従来のインヴァージョン法とHIA法の評価を比較したところ、上部地殻 地震の評価は修正され、HIA法は評価の質と計算上の安定性を示した。HIA法はさらに プレート境界、プレート内、上部地殻地震に対しての評価に拡張が可能であると考え られるが、プレート境界面での地震を考えるときには、幾何学的減衰項を再考する必 要がある。


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