Reporter: | 澤崎 絵理子 [Eriko SAWASAKI] |
Title: |
Walter Salazar, Victor Sardina, and Jon de Cortina (2007) A Hybrid Inversion Technique for the Evaluation of Source, Path, and Site Effects Employing S-Wave Spectra for Subduction and Upper-Crustal Earthquakes in El Salvador, Bull. Seism. Soc. Am., 97(1B), 208-221. |
Summary: | エルサルバドルにある強震計の記録を用いて得られた記録から、サブダクション地震 (スラブ内地震)と上部地殻内地震のインヴァージョンを行った。上部地殻地震のイン ヴァージョンはデータセット数が少なかったため、正しい特性の評価が行われなかっ た観測点が存在する。このデータセット数による不安定な解を克服するため、サイト エフェクトは地震の発生源に関係ないと仮定し、二つの異なる種類の地震のデータ セットを統合した、ハイブリッドインヴァージョン法(HIA法)を提案する。その結果 得られたサイトエフェクトはHs/Hr比、H/V比と比較され、おおよその結果の一致を見 た。さらに、従来のインヴァージョン法とHIA法の評価を比較したところ、上部地殻 地震の評価は修正され、HIA法は評価の質と計算上の安定性を示した。HIA法はさらに プレート境界、プレート内、上部地殻地震に対しての評価に拡張が可能であると考え られるが、プレート境界面での地震を考えるときには、幾何学的減衰項を再考する必 要がある。 |