2006年4月27日の雑誌会
Report of Zassikai on April 27, 2006

日 時:2006年04月27日(木)10:30 - 12:30
[DATE: April 27, 2006 (Thu.) 10:30 - 12:30]

場 所:防災研究所D570室(本館5階)
[PLACE: Room #D570, DPRI]

雑誌紹介

Reporter: 岩田 知孝 [Tomotaka IWATA]
Title: Morgan T.Page,Eric M.Dunham,and J.M.Carlson (2005),
Distinguishing barriers and asperities in near-source ground motion
J. Geophys. Res., 110,B11302 .
Summary: 鉛直横ずれ断層をユニラテラルに破壊するモデルにおいて,断層面上の一部に不均質 (アスペリティ,バリア)をおいたときに,断層直近の波形がどうなるかを調べ,不 均質が波形より推定できるかどうかを調べた.
1)不均質がある場合には,断層平行方向成分や上下成分に顕著に影響がでる (断層直交成分は,ディレクティビティパルスが大きいこともあり,影響は小さい). 従って,断層面に観測点が並んでいれば, これらの不均質のdetectionが可能と考えられる.
2)破壊速度一定の元でのアスペリティから出る波形は, 応力条件が同じならば自発的な破壊進展モデルのそれより小さい.自発的な破壊では, 破壊面が平行でなく,曲面を持っているために,エネルギーが時間的に集中するから, 後者の方が同じ応力条件でも振幅が大きくなると考えられる. それは,破壊速度一定下での応力パラメータの推定は,過大評価している可能性を指摘している.

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