Reporter: | 岩田 知孝 [Tomotaka IWATA] |
Title: |
Morgan T.Page,Eric M.Dunham,and J.M.Carlson (2005), Distinguishing barriers and asperities in near-source ground motion J. Geophys. Res., 110,B11302 . |
Summary: |
鉛直横ずれ断層をユニラテラルに破壊するモデルにおいて,断層面上の一部に不均質
(アスペリティ,バリア)をおいたときに,断層直近の波形がどうなるかを調べ,不
均質が波形より推定できるかどうかを調べた. 1)不均質がある場合には,断層平行方向成分や上下成分に顕著に影響がでる (断層直交成分は,ディレクティビティパルスが大きいこともあり,影響は小さい). 従って,断層面に観測点が並んでいれば, これらの不均質のdetectionが可能と考えられる. 2)破壊速度一定の元でのアスペリティから出る波形は, 応力条件が同じならば自発的な破壊進展モデルのそれより小さい.自発的な破壊では, 破壊面が平行でなく,曲面を持っているために,エネルギーが時間的に集中するから, 後者の方が同じ応力条件でも振幅が大きくなると考えられる. それは,破壊速度一定下での応力パラメータの推定は,過大評価している可能性を指摘している. |