Reporter: | 豊田 暁来[Akiko TOYODA] |
Title: |
Shibutani, T., S. Nakao, R. Nishida, F. Takeuchi, K. Watanabe,and Y. Umeda (2002), Swarm-like seismic activity in 1989,1990 and 1997 preceding the 2000 Western Tottori Earthquake, Earth Planets Space, 54, 831-845. |
Summary: |
2000年鳥取県西部地震とそれに先行する1989,1990,1997年に発生した群発地震との関係を調べ、以下のことがわかった。 2000年鳥取県西部地震は、潜在する断層の破壊によって起こった。 3つの群発地震は、潜在する断層の隣接するエリアで起こった。 群発地震のb値は低く、応力状態が高くなかったことを示している。 2000年鳥取県西部地震の破壊は、群発地震のエリアで始まり、最初の3秒で比較的小さなすべりで伝え、 群発地震が発生したエリアの南東側のエリアで2から4メートルの大きな破壊へ発展した。 |
Reporter: | 浅野 公之 [Kimiyuki ASANO] |
Title: |
Arai, H. and K. Tokimatsu (2005), S-Wave Velocity Profiling by Joint Inversion of Microtremor Dispersion Curve and Horizontal-to-Vertical (H/V) Spectrum, Bull. Seism. Soc. Am. ,95(5), 1766-1778. |
Summary: |
本論文は,微動アレイ観測で得られる位相速度の分散曲線の情報に,微動のH/V
スペクトルの情報を加えることで,小さなアレイでも低周波数側までの解析可能
な帯域をのばし,工学的基盤程度までの速度構造を推定する方法を開発した.
実際に4カ所で微動アレイ観測を行い,従来の手法と提案手法によるインバー
ジョン結果の比較をし,アレイサイズの条件が悪い場合では,提案手法が優れて
いることが議論されている. ただし,H/Vスペクトルが実際にどういった波で構成されているかとか, Rayleigh波とLove波の比率をどう決めるかとか,高次モードの取り扱いなど,理 論上の問題がないはではない. |