2005年12月22日の雑誌会
Report of Zassikai on December 22, 2005

日 時:2005年12月22日(木)10:30 - 12:30
[DATE: December 22, 2005 (Thu.) 10:30 - 12:30]

場 所:防災研究所D570室(本館5階)
[PLACE: Room #D570, DPRI]

雑誌紹介

Reporter: 山口 慎司[Shinji YAMAGUCHI]
Title: Erik L. Olson, Richard M. Allen (2005),
The deterministic nature of earthquake rupture,
nature, Vol 438, 212-215
Summary: 準備中

Reporter: 岩田 知孝[Tomotaka IWATA]
Title: Baoping Shi and J. N. Brune(2005),
Characteristics of Near-Fault Ground Motions by Dynamic Thrust Faulting:
Two-Dimensional Lattice Particle Approaches,
Bull. Seism. Soc. Am., 95(6),2525-2533
Summary: 1952Kern County地震(M7.7)の時に活動したと考えられるWhite Wolf faultの震源 域ではPrecarious rock (不安定な岩)が分布しており,その分布からは下盤側と上盤 側で断層を境に非対称な地震動分布であったと考えられる.この逆断層地震の地表地 震断層付近の震動分布を説明することは地震ハザードを考える上に重要で,ここで は,lattice particle model (Discrete ElementMethodのひとつ)によって逆断層の 動的破壊過程をモデル化し,上盤側と下盤側の地震動の違いと,地表に堆積層が乗っ ている場合,地表を切る断層切らない断層の場合についての比較を行い,震動の強さ や震動特性の違いについて調べることを行っている.
 地表が切れる切れないによって断層近傍(ここのモデルでは1−2km以内)の地 震動は非常に違うことと,また上盤側と下盤側での顕著な違いを定性的には説明でき ている.
 地表が切れる場合に大速度で時定数の長い地震動が1999年台湾集集地震では観測さ れているが,本研究にも,卓越周期の違いがあるかどうかの観点での説明があるとよ いように感じる.地表地震動図からはその傾向もあるように見えるが,明らかではな い.

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