2004年11月11日の雑誌会
Report of Zassikai on November 11, 2004

日 時:2004年11月11日(木)10:30 - 12:30
[DATE: November 11, 2004 (Thu.) 10:30 - 12:30]

場 所:防災研究所D570室(本館5階)
[PLACE: Room #D570, DPRI]

雑誌紹介

Reporter: 浅野 公之 [Kimiyuki ASANO]
Title: Peyrat, S., K. B. Olsen, and R. Madariaga (2004)
Which Dynamic Rupture Parameters Can Be Estimated from Strong Ground Motion and Geodetic Data?
Pure Appl. Geophys., 161(11-12), 2155-2169.
Summary: 著者らは1992年Landers地震を題材に,3種類の異なる仮定に基づく,動的破壊モデルを構築した. これら3種類のモデル(アスペリティモデルと2つのバリアモデル)から計算される,変位波形,InSAR,GPS,地表断層変位を観測記録と比較する限りにおいて,3つのモデル間で優劣を決定することはできなかった. 従って,現在のデータセットの範囲では,動的破壊モデルを唯一に推定することは困難であり,Guatteri and Spudich (2000)による周波数帯域の限られたデータからはSeとDcは分離できないという既往の研究とも調和的な結果が得られた. 試行実験では,動的パラメータのわずかな変化が破壊過程や地震波形に大きな違いを与えることが示されており,著者らは,より高周波数成分の記録を用いてモデルの精度を向上させることで,これら動的パラメータの分離できる可能性があることを示唆している. しかし,どの程度の高周波数までを用いれば可能なのか定量的に明らかになっているわけではない. また,地殻変動データへのフィッティングという観点では,断層の幾何形状が大きく結果に影響を与えることがわかり,それらの詳細なモデル化も不可欠である.

Reporter: 山田 伸之 [Nobuyuki YAMADA]
Title: Rydelek, P., and J. Pujol (2004)
Real-Time Seismic Warning with a Two-Station Subarray
Bull. Seism. Soc. Am., 94(4), 1546-1550.
Summary: 準備中 [in preparation]

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