2004年10月28日の雑誌会
Report of Zassikai on October 28, 2004

日 時:2004年10月28日(木)10:30 - 12:30
[DATE: October 28, 2004 (Thu.) 10:30 - 12:30]

場 所:防災研究所D570室(本館5階)
[PLACE: Room #D570, DPRI]

雑誌紹介

Reporter: 鈴木 亘 [Wataru SUZUKI]
Title: Wells R. E., R. J. Blakely, Y. Sugiyama, D. W. Scholl, P. A. Dinterman (2003)
Basin-centered asperities in great subduction zone earthquakes: A link between slip, susidence, and subduction erosion?
J. Geophys. Res., 108(B10), 2507
Summary: 準備中 [In Preparation]

Reporter: 岩田 知孝 [Tomotaka IWATA]
Title: Andrews D. J. (2004)
Rupture Models with Dynamically Determined Breakdown Displacement
Bull. Seismol. Soc. Am., 94(3), 769-775
Summary: 断層破壊の動的モデルパラメータのひとつであるDc(臨界すべり距離)は, 通常断層面上のパラメータとして与えられて計算を行うが, 本論文では,Dcを予め与えないモデルを提案し,その場合の計算方法について述べている. 論文では,(1)Time-weakening model (破壊がはじまってある一定時間かかって動摩擦力におちる)と (2)Velocity toughening model (最大すべり速度一定)の2つのモデルを提案し, それぞれのモデルの場合にDcを空間的にどのように与えればよいかを論じている. この方法に従ってDcを与えることにより,(1), (2)のモデルに基づく計算を, これまで開発されているSlip weakening model を組み込んだ計算コードをそのまま用いることができる. (1)や(2)のモデル計算は,破壊が進んで生じるクラック長に比例するDcを導入することと等価となる. このクラック成長に従う破壊エネルギーが増大するメカニズムは,破壊断層面外のdamage zoneの成長と考えることができる.

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