2009年6月25日の雑誌会
Report of Zassikai on June 25, 2009

日 時:2009年6月25日(木)10:30 - 12:30
[DATE: June 25, 2009 (Thu.) 10:30 - 12:30]

場 所:防災研究所E326D セミナー室1(新棟東3階セミナー室)
[PLACE: Seminar Room #E326D, DPRI]

雑誌紹介

Reporter: 瀧口 正治 [Masaharu TAKIGUCHI]
Title: de Lorenzo S., M. Filippucci, and E. Boschi (2008)
An EGF technique to infer the rupture velocity history of a small magnitude earthquake
J. Geophys. Res., 113, B10314, doi:10.1029/2007JB005496.
Summary: 本論文では小さな地震の破壊伝播速度の時間歴を特定するために経験的グリーン関数 (EGF)法を発展させ、さまざまなテストののち1997年にイタリアUmbria-Marche地域 で発生した4つの小地震イベントに対して適用しその震源パラメータを求めた。使用 した震源モデルは一つの極大値を持つモーメントレート関数(MRF)で特徴づけられ る単一の円形クラックモデルである。MRFのパラメータは大域非線形インバージョン 法(global nonlinear inversion scheme)によって決定された。 インバージョンの結果は複数の破壊過程を仮定したもう一つのモデルと比較され、赤 池の情報量基準(AIC)に修正を加えた新たな基準(AICc)によって最良のモデルが 選択された。モデル比較の結果、4つの地震イベントのうち3つで破壊中に破壊伝播速 度が変化するような、単一の破壊過程を仮定したモデルが最良のモデルとなった。最 大破壊伝播速度が震源付近のP波速度に達するような現象を伴うイベントも存在して いるが、これは破壊過程の物理に関する研究により予見されていて、近年マグニ チュードの大きな地震で観測されていた現象と同じものである。

Reporter: 吉光 奈奈 [Nana YOSHIMITSU]
Title: (1) Wegler, U. and C. Sens-Schonfelder (2007)
Fault zone monitoring with passive image interferometry
Geophys. J. Int., 168, 1029-1033.
(2) Sens-Schonfelder, C. and U. Wegler (2006)
Passive image interferometry and seasonal variations of seismic velocities at Merapi Volcano, Indonesia
Geophys. Res. Lett., 33, L21302, doi:10.1029/2006GL027797.
Summary:

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