2003年5月8日の雑誌会
Report of Zassikai on May 8, 2003

日 時:2003年 5月 8日(木)10:30 - 12:30
[DATE: May 8, 2003 (Thu.) 10:30 - 12:30]

場 所:防災研究所D570室(本館5階)
[PLACE: Room #D570, DPRI]

雑誌紹介 [Journal Report]

Reporter: 浅野 公之 [Kimiyuki ASANO]
Title: Beresnev, I. A., A. M. Nightengle, and W. J. Silva (2002)
Properties of Vertical Ground Motions,
Bull. Seism. Soc. Am., 92, 3152-3164.
Summary: 本論文のトピックは2つあった。 1つは一般にはP波で評価される上下動へのSV波の寄与の程度を定量的に見積もるもの。 2つ目は圧縮波であるP波の入射による表層地盤の非線形応答を鳥取県西部地震の本震(強震動)と余震(弱震動)の KiK-netの地表/地中のスペクトル比を用いてせん断波(S波)の場合との違い評価したものである。


研究発表 [Research Report]

Reporter: 赤松 純平 [Junpei AKAMATSU]
Title: 脈動による京都盆地の地盤震動特性と重力基盤
Vibrational characteristics of microseisms and gravity basement in Kyoto basin
Summary: 京都盆地では、盆地内の90点余りで、脈動の地盤/岩盤スペクトル比により、 地盤増幅率が求められている。一方、最近集積された細密重力測定データを 用いて3次元重力基盤構造がモデル化されている。これらの資料から、 盆地内の任意の点での地盤震動特性を推定する方法を考える、というのが 本来の目的であったが、京都盆地と山科盆地とで、基盤の深さとH/Vのピーク 周期との関係が異なるという結果になってしまい、新たな課題が生じた。 山科盆地が巨椋池干拓地周辺の基盤の凹地の北東部分を形成している ことと関係するのかも知れない。これらについての話題を提供する。


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