このホームページの最新更新日/2008年6月7日
2008年度「応用地震学A」
開講:4月9日(水)13時00分より

場所:防災研究所東棟3階セミナー室(E326D)(6月3日より)

担当:岩田知孝(防災研究所・地震災害研究部門)

連絡先は ここ を御覧下さい。
単位:(修士学生)応用地震学A(2単位)(出席とレポートによる)

内容:強震動地震学
去年は3月に能登半島地震、7月に中越沖地震と相次いで被害地震がおきました。家屋の倒壊や柏崎刈羽原発での被害など記憶に新しいところです。地震被害は地中の岩盤がずれることによって地震波が発生し、地殻中を伝わって地表が揺れることで建物が被害を受けたり、地盤が被害を受けて生じます。震源からどのような波が出来て、伝わる間にどのように変形していくかを知ることによって揺れを正しく理解することができます。ここではその地震波の発生・伝播メカニズムについて説明をし、地震記録から震源の破壊過程の推定、伝播特性の評価を行うために必要な事柄と、それらの内容を知るために必要な基礎的な数学・物理学(復習として)などについての講義を行います。

日程
内容
メモ
第1回 4月9日 強震動地震学の導入

第2回 4月16日 強震動地震学の導入2
レポート1
第3回 4月23日 スケーリング則、グリーン関数の概念
第4回 4月30日 経験的グリーン関数法
第5回 5月7日 経験的グリーン関数法(2)
第6回 5月14日 建物の揺れ、地震計(1:単振子) 次回(レポート課題:四川地震について(6月4日にレポート発表を行う)
第7回 6月4日 四川地震について(レポート発表)
第8回 6月25日 建物の揺れ、地震計(2)
第9回 7月2日 自由表面・境界条件
第10回 7月9日 SH波の自由表面反射
第11回 7月16日 SH波の境界反射・屈折
第12回 7月16日 LOVE波(1)
第13回 7月30日 LOVE波(2) レポート課題


2005年度の講義内容は こちら
2006年度の講義内容は こちら
2007年度の講義内容は こちら
この講義の参考書を以下にあげます。当研究室にありますので、御覧になりたい方は岩田まで御一報ください。


強震動を科学する
山中・武村・岩田・香川・佐藤
東大出版会
2310

地盤震動 現象と理論
地盤震動小委員会
日本建築学会
4-8189-0558-5
5000+税


地震動 その合成と波形処理
理論地震動研究会・編著
鹿島出版会
4-306-03268-X
8700+税

An Introduction to seismology, earthquakes, and earth structure
S. Stein and M. Wysession
Blackwell publishing
0-86542-078-5

地震学 第3版
宇津徳治
共立出版
4-320-04637-4
5000+税

Quantitative Seismology (1980)
K. Aki and P. G. Richards
W.H.Freeman and Company

Quantitative Seismology Second Edition (2002)
K. Aki and P. G. Richards

地震学 定量的アプローチ
上西幸司・他 訳
古今書院
16000+税

岩田のホームへ戻る
強震動地震学分野のホームページへ