このホームページの最新更新日/2007年7月25日
2007年度「応用地震学A」
開講:4月18日(水)13時30分より
場所:防災研究所本館新棟2階(D1219)
担当:岩田知孝(防災研究所・地震災害研究部門)
連絡先は ここ を御覧下さい。
単位:(修士学生)応用地震学A(2単位)(出席とレポートによる)

内容:強震動地震学
この数年、日本国内に限ってみてもいろいろなところで被害地震が発生しています。地震被害は地中の岩盤がずれることによって地震波が発生し、地殻中を伝わって地表が揺れることで建物が被害を受けたり、地盤が被害を受けて生じます。震源からどのような波が出来て、伝わる間にどのように変形していくかを知ることによって揺れを正しく理解することができます。ここではその地震波の発生・伝播メカニズムについて説明をし、地震記録から震源の破壊過程の推定、伝播特性の評価を行うために必要な事柄と、それらの内容を知るために必要な基礎的な数学・物理学(復習として)などについての講義を行います。

日程
内容
メモ
第1回 4月18日 振り子の運動方程式
第2回 4月25日 制動付き振り子の運動方程式、振り子式地震計 振り子式地震計に関するレポート課題(5月9日締切)
第3回 5月 9日 波動方程式・地震動の増幅(1)
第4回 5月16日 SH、SV波 境界条件 レポート課題(5月30日締切)
第5回 5月30日 自由表面による地震波(SH)の増幅
第6回 6月6日 自由表面による地震波(SH)の増幅(2)
第7回 6月13日 層構造による地震波(1)SH波の増幅
第8回 6月20日 層構造による地震波(2)SH波の増幅、卓越周期
第9回 6月27日 層構造による地震波(3)LOVE波の特性方程式
第10回 7月4日 層構造による地震波(4)LOVE波の分散
第11回 7月18日 線形システム
第12回 7月25日 ディジタルデータ・エイリアジング レポート課題


2005年度の講義内容は こちら

2006年度の講義内容は こちら
この講義の参考書を以下にあげます。当研究室にありますので、御覧になりたい方は岩田まで御一報ください。


強震動を科学する
山中・武村・岩田・香川・佐藤
東大出版会
2310

地盤震動 現象と理論
地盤震動小委員会
日本建築学会
4-8189-0558-5
5000+税


地震動 その合成と波形処理
理論地震動研究会・編著
鹿島出版会
4-306-03268-X
8700+税

An Introduction to seismology, earthquakes, and earth structure
S. Stein and M. Wysession
Blackwell publishing
0-86542-078-5

地震学 第3版
宇津徳治
共立出版
4-320-04637-4
5000+税

Quantitative Seismology (1980)
K. Aki and P. G. Richards
W.H.Freeman and Company

Quantitative Seismology Second Edition (2002)
K. Aki and P. G. Richards

地震学 定量的アプローチ
上西幸司・他 訳
古今書院
16000+税

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