課題演習D3
Last updated 30/Nov./2004
この課題演習では以下の教官が指導を行っています.
本学:岡田・堤
防災研究所:赤松・福岡・岩田
課題演習D3は後期に行われます.
一例として2004年度の演習のスケジュールを紹介します.
- 全体ガイダンス
- 活構造(写真判読・巡検など)
- 応用地震学(英語教科書の輪読・コンピューター実習・地震計実習)
- じすべり(各種実験・巡検など)
「応用地震学」のパートの演習内容は以下の通りです.
●英語教科書の輪読(岩田担当):フーリエ変換,フィルター理論などについての英語教科
書の輪読をしています.レポーターがレジュメを作成して説明を行います.
これらは応用数学の講義などで見知っているものと思いますが,実際に自分の
手で式の導出をしたり,単に和訳でなく内容を他の人に説明することに
よって理解を深めることを目的としています.すべての理学系分野で英文論文の内容
を理解するとか,論文を英語で書く, といったことの第1歩と位置づけていま
す.
●コンピューター実習(岩田担当):6号館のコンピューターを使って,フーリエ変換やフィ
ルター操作などをコンピューターにやらせます. コンピューター言語にふれ
た人はすくないかもしれませんが,ここで学んでください. 知っている人はア
ドバンスコースを用意します.
●地震計実習(赤松・岩田担当):地面のゆれを計測する地震計を実際にさわってみて,地震計の
仕組みや何が観測されているのかを知ります. ゆれを感じるような地震はい
つもあるわけではないので、微動(人間活動や波浪・風などによって引き起こ
される地面のかすかなゆれ)などを実際に機器を使って観測しその記録を分析
してみることもします.
おわりに:
私は,課題演習の目的として,今後専門的な研究をすすめていく上で,多くの
理学系の分野で必要な方法論の取得を目指したものと考えています.英語教科
書の輪読・ゼミナール形式やコンピュータ実習は理学系のすべての分野の基本
と位置づけています.3回生では基礎的な知識を得,また卒業取得単位を得る
ために講義を受ける必要があり,自由な時間が少ないのは事実ですが,講義主体
の「受け身」の大学授業生活を打ち破る一助になればと考えています.
文責:岩田知孝