この地震では多くの観測点で記録が得られました。9月5日23時57分の地 震の大阪域での記録を比較します.観測点は舞洲(此花:KiK-net地表・防災 科技研),福島・堺・千早(関震協)です.観測点図と波形を下に示します.


記録は東西成分の速度波形を書いています.千早の記録は振幅を5倍に拡大し て書いています.堆積層上の3地点の地震動は千早に比較して震動がずっと続 いていることがわかります.
これらの地点の速度応答すべくトルを下に示します.色の違いは観測点に対応 し,線の太い方が南北,細い方が東西成分です.舞洲や福島では周期6秒くら いで応答値が大きいことがわかります.また,この2地点では応答の大きさは 東西・南北で逆になっていて,複雑な地震動性状を示していることが推察され ます.比較のために出した岩盤地点である千早の応答との違いが非常に顕著で す.




(岩田知孝・浅野公之)